プロントコーポレーション(東京・港)が運営するイタリアンカフェ「エスプレッサメンテイリー」の新丸の内ビル店(東京・千代田)に、女性の名物バリスタがいる。
アルバイトの堀田萌美さん(25)で、昨年末の競技会で2年連続の優勝を果たした。
「1杯のエスプレッソでほっと一息できる、うるおいのある空間を日本に根付かせたい」と熱い思いを語る。
伊イリー社のコーヒーを提供するエスプレッサメンテイリーは世界に約240店、日本には17店ある。
堀田さんは2009年からアルバイトとして従事。昨年11月に参加した競技会では、140のチェック項目のうち2割を占める「立ち振る舞い」の部門で断トツのトップに立った。
審査では15分間に5人の審査員と会話をしながらエスプレッソやカプチーノなど計12杯のコーヒーを提供する。
笑顔でエスプレッソへの熱意やうんちくを語りながらも「遊びが感じられない抽出や提供の動作が素晴らしい」(審査員のイリー事業部、中川直也マネージャー)と高評価を得た。
アルバイトながらバリスタの道を究めようと決心したのは2つの経験がきっかけだった。
1つは初めてイリーで飲んだ1杯のエスプレッソ。飲むチョコレートとも呼ばれる味に衝撃を受けた。
「五感に訴える香りや味は1日の生活の中にちょっとした幸せを加えられると思った」
もう1つは10年にイリー本社で受けた研修だ。
豆の栽培からこだわり抜いて作る本場の熱意に接し「日本の店でもこだわりを持って提供しなければ申し訳ない」との思いを強くした。
堀田さんは最近、プロントの社員試験を受けることを決めた。
日本のイリーで働く約130人のアルバイトが「エスプレッソを理解して、楽しんで提供できる仕組みを作りたい」と、新たな立場での仕事に夢を膨らませている。
日経流通新聞
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